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スティーヴ・ハウ 175を語る

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ギブソンによるスティーヴ・ハウのロング・インタビューから175に関する部分を抜粋。


ES-175との歴史を教えてください。

オリジナルを買ったのは64年だ。その前にいろんなギターを弾いてたけど、ほとんどが小さなソリッドのボディの奴だ。でも175を入手しようって思いついたんだ。一度手に入れたら、皆が「おい、そのギターを弾くのかよ?」って言うんだ。 俺が「普通」のギターを弾かなかったから、全員が俺を変な奴だと思ってた。でもそのアイデンティティの感覚が好きだった。「はは、皆が俺を見てるぜ」って思ったよ。 60年代はずっと175だったし、'The Yes Album'でも175だった。それからステレオギターのES-5に行って、レス・ポールとか他のギターに戻って、70年代は行ったり来たりでいろんなギターを試したけど、175を手放すことはなかった。 175はスティーヴ・ハウのギターの基本だし、それが好きだった。結局「何で新しいギターを買ってんだ?こいつが最高じゃん」って思って、ずっとギブソンだ。


あなたが175を20分あっためるって、どこかで聴いたんですが。

'Science Today'か'New Science'か、何かそんなとこの記事だろ。確かに何かギターのテストを日本でやった。20分間弾き続けないと、いい音が響かないってことがわかったんだ。ケースに入れっぱなしにして、何か月も弾いてなかった時は、特にその通りだ。 もっと大ザッパに言うと、沢山ギターを弾かなけりゃ、沢山得るものはない。何かをアウトプットするためには、何かをインプットしなけりゃならない。それが175について発見したことだ。 5、6年弾き続けるとほんとにいいギターだぜ。誰かに弾かせてやると、「これはすげーな」ってことになる。俺が使ってる弦やゲージのせいかもしんないけど、俺が弾きまくってるからだよ。 45年間でフレットを替えただけだ。それも凄いことだ。


ライブには持って出るんですか。

以前は必ずツアーに持ってっていた。今はイギリス国内のツアー以外には持っていかない。どこの航空会社だって、何かを持ち込んじゃいけないルールがあるだろ。 俺はわざわざひとり分のチケットを買っていたんだ。ロンドンでカナダ航空に乗る時もギターを持っていたのを覚えている。乗務員が来て「これは人じゃないですね」って言うんだ。「だからどうした?」って言ってやったよ。 「シートをお持ちの方でなければお使いになれません。ボーディング・パスは差し上げられません」って言うから、チケットを見せて「ギブソン氏だ」って言ってやったんだ。



管理人K (久保田直己


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