テリー・ボジオが明かす巨大ドラム・キットの秘密
Rolling Stone誌から。
近年、UKやソロのライブで日本でも巨大なドラム・キットで度肝を抜いてくれたテリー・ボジオが、そのドラム・キットについて詳細を語っている。
俺がやってるのは、俺のドラムが半音ずつ全音階にチューニングされていて、たぶんタムだけで2オクターブ半から3オクターブでるんじゃないかと思う。それから8発のバスドラが違う音程にセットしてあるから、ピアノの白鍵と同じなんだ。だから自分自身でピアニストみたいに伴奏できるんだよ。左手がベースで、右手がソロだな。だからドラム・セットにはそうやってる。非常にメロディアスで、作曲ぽくって、しかも即興なんだ。
俺はよくデザインして効率性を追求している。時々エンジニアがいなくても自分で組み立てる時もあるし、俺の準備不足でエンジニアが苦労しているのも見ている。だから本当に効率的なマシンなんだ。ラックはいくつかに分かれて来るが、トレーラーの後ろのケース類の上に乗せるんだ。だから荷降ろしして、マークが付けてあるカーペットの上に置いて、5分程度で組みあがる。それからドラムを乗せて、シンバルのブームを付けて、できあがりだ。
最新の工夫は22個のペダルだ。そいつらは離れたところにあるバスドラやハイハットに繋がっている。直接には演奏できない位置だ。ペダルの部分は足元にあって、叩く部分は6フィート先にあるバスドラごとに取り付けてある。この22個のペダルは毎日取り付けて調整が必要だから、お互いに干渉したらまずいし、まあうまくいっている。実は俺、いくつかテンプレートを作ってて、で、3つのテンプレートを使うと、22個のペダルがきちんと接続されるんだ。速いもんだぜ。
ひとつは日本にあるはずだ。俺は3つのでかいキットを持っている。ひとつはここアメリカ、ひとつはヨーロッパ、それからもうひとつが日本だ。全部少しずつ違うが、どれもかっこいいぜ。
ライブによっては、叩かないものもあれば、叩くものもあるが、一週間通したら全部使ってるよ。
管理人K (久保田直己)
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